ロレックスのモデルについて、何話かに分けてお話しようと思います。
現在ロレックスは、数ある時計の中でも、名前が通っているものの1つであり、私ども質屋にとっても、昔から重要な質草の1つです。そのロレックスについて、少しでも興味のある方には周知の内容になるかもしれませんが、これから興味を持つ方のために、少々ご説明したいと思います。
ロレックスのモデルナンバーについて解説しましょう。現行モデルは、5桁か6桁の数字で構成されています(アルファベットがつく場合もあり)。 ―例:『16233G』―
時計のケースの12時方向に刻印されているので、うまくブレスや皮ベルトを取れる方は確認してみてください。ちなみに、6時方向に刻印されている数字は、製造ナンバーです。製造ナンバーは、製造時期を確定できるものなので、時計の価値に関わってきます。また改めてご説明する場を設けましょう。
ロレックスは、大きく分けて男物、ボーイズ、女物の分けることができます。
<1>最初の二桁の数字
■ 男物
16 |
デイトジャスト・・・3時方向に1つのカレンダー |
18 |
デイデイト・・・12時と3時方向に二ヶ所のカレンダー(12時のカレンダーは曜日、3時方向が日付) |
14 |
カレンダーなし |
15 |
デイト・・・3時方向に1つのカレンダー |
17 |
クォーツでデイト(上記と同じ) |
19 |
クォーツでデイデイト(上記と同じ) |
基本的に、上記6点は、新型と旧型の双方に言えることです。
16・15 については、新型・旧型変わりません。新旧の見分け方については、別の機会にご説明しましょう。18 の新型の場合は18の数字の前に1 がきます。(例:118238)
14 の新型の場合は、最後にM がつきます(14000M)。
17 と19 のクォーツの場合は、新型の場合は、最後に(N)をつけます。
■ ボーイズ
68 |
3時方向に1つのカレンダー |
67 |
カレンダー無し |
ボーイズの場合は、68 と67 の1 行目の6 の代わりに、7 が付いているのが新型になります。しかし、ヨットマスターのボーイズタイプだけは、前に1 をつけて表します。(例:168623)
■ 女物
69 |
3時方向に1つのカレンダー |
76 |
カレンダー無し(新型タイプのみ) |
69 の新型は、最初の6 が7 に変わります。(例:79173)また、新しいモデルで、80 が付くモデルでケースがK18YG やK18WG のタイプも出ました。また、基本的には、女物も5 桁の数字で表されますが、ボーイズと同じようにヨットマスターの場合は、最初の数字に1 が加わります。(例:69623 が169623)
このように最初の2桁の数字だけで、ロレックスのタイプがわかってくるのです。